「わだつみ 海の生き物情報誌」

海の生き物を守る会では、海の生き物についての研究論文・データ・情報・論評・調査報告・意見・書評・その他など、あらゆる記事を掲載できるPDF雑誌「わだつみ 海の生き物情報誌」を発行しています。広く原稿を募集しています。

わだつみ 海の生き物情報誌 第5号 (2023.01月発行)
 
<目次>
1. 総説
 ・日本産スナガニ類の学名と和名(2022年時点) (和田 恵次)
2. 原著論文
 ・諸磯湾アマモ場におけるモエビ類の研究
   (4)ホソモエビ Latreutes acicularis の抱卵数の季節変化 (向井 宏)
 ・諸磯湾アマモ場におけるモエビ類の研究
   (5)ツノモエビ Heptacarpus pandaloides の体長組成と抱卵数の季節変化 (向井 宏)
3. 情報
 ・サンゴ礁の世界最北端は対馬にあり (瀬戸内 千代)
 ・海草と海藻の切手コレクション (瀬戸内 千代)
 ・タマノミドリガイ Berthelinia limax (Kawaguti & Baba,1959) 二枚の殻を持つ巻貝の発生と成長の記録 (平野 弥生・向井 宏)
投稿について
わだつみ 海の生き物情報誌 第4号 (2022.01月発行)
 
<目次>
1. 総説
 ・礫浜の生物保全上の価値 (和田 恵次)
2. 原著論文
 ・東京湾から記載された本邦3種目の潜砂性ナミノリソコエビ科端脚類(甲殻亜門) (小川 洋)
 ・諸磯湾アマモ場におけるモエビ類の研究
   (3)ツノモエビ Heptacarpus pandaloides の体長組成の季節変化から推定した生活史 (向井 宏)
 ・パプア・ニューギニア Bootless 湾の海草藻場におけるシラヒゲウニの行動観察 (野島 哲・向井 宏)
3. 報告
 ・奄美大島嘉徳海岸における貝類相の研究 (山下 博由・向井 宏・安部 真理子・日本自然保護協会)
4. 情報
 ・統計解析ソフト R による二元配置分散分析 (遠藤 光)
投稿について
わだつみ 海の生き物情報誌 第3号 (2021.01月発行)
 
<目次>
1. 原著論文
 ・フィリピンのダバオ湾における海草藻場
   -ジュゴン群集に及ぼす上流域の土地利用 (アントニオ・ルセロ・向井 宏)
 ・諸磯湾アマモ場のモエビ類の研究
   (1)アマモ場のモエビ類について (向井 宏)
 ・諸磯湾アマモ場のモエビ類の研究
   (2)ホソモエビ Latreutes ascicularis の体長組成の季節変化から推定した生活史 (向井 宏)
2. 短報
 ・冬季後に個虫を再生しクラゲを遊離させた和歌山県白浜産ベニクラゲの一種のポリプ群体
   (ヒドロ虫綱, 花クラゲ目) (久保田 信)
3. 情報
 ・ピースボート乗船中に撮影されたトビイカの滑空 (岡野浩二・久保田 信)
4. 統計解析特集
 ・統計解析ソフト R のスタートアップガイド (遠藤 光・土井 航・Gregory N. Nishihara)
 ・統計解析ソフト R を用いたグラフ描画 (土井航)
 ・JMP の実験計画機能と応答曲面法を用いた最適条件の推定(佐藤 陽一)
投稿について
わだつみ 海の生き物情報誌 第2号 (2020.01.15発行)
 
<目次>
1. 原著論文
 集魚灯を用いた錦川(山口県)周辺の砕波帯におけるアユ仔稚魚の分布調査(辻 雄介)
 アナジャコの排除とベントス群集構造(向井 宏)
 西日本の砂浜海岸におけるスナガニ属カニ類の記録(2000‒2002年)(淀 真理・渡部 哲也・野元 彰人・木邑 聡美・和田 恵次)
 オーストラリアのマングローブ湿地から記録されたスナガニ類・イワガニ類とその生態的行動的知見(和田 恵次)
2. 短報
 日本産の希少種フチコブクラゲ(ヒドロ虫類)の傷んでいない成熟クラゲを再発見する必要性(久保田 信)
 ニホンベニクラゲ(ヒドロ虫綱,花クラゲ目)のポリプ群体からのクラゲの遊離時間(久保田 信)
 水温を上昇させ短期間でニホンベニクラゲ(ヒドロ虫綱, 花クラゲ目)のクラゲ芽形成を誘導(久保田 信)
 瀬底島、渡嘉敷島、宮古島沖合のヒドロクラゲ(久保田 信)
3. 資料
 錦川(山口県)河口堰上流におけるアユ仔魚の流下数データ(2012~2018年)(辻 雄介)
4. 報告
 奄美大島瀬戸内町西古見ハマンナ海岸における 2019.6の調査結果(向井 宏)
 奄美大島瀬戸内町嘉徳海岸における 2019.6 の調査結果(向井 宏)
5. 情報
 Web 公開された「磯でみかけるカイメンの図鑑」の紹介(大谷 道夫)
 オニヒトデ傷の驚くべき民間療法(有山 ゆみ)
投稿について
わだつみ 海の生き物情報誌 創刊号 (2019.01.10発行)
 
<目次>
創刊に当たって
1. 総説
 「里海論」の間違い(向井 宏)
2. 原著論文
 大阪湾潮間帯で記録された Discradisca stella(Gould, 1860)スズメガイダマシ(腕足動物門, 盤殻科)(大谷 道夫)
 和歌山県田辺湾におけるスナガニ属4種の記録(2010年)(和田 恵次・渡部 哲也)
3. 短報
 紀伊半島沖海域での東京大学淡青丸研究航海中に採集したヒドロクラゲ類(久保田 信)
 石垣島名蔵湾における海草3種の生長速度について(向井 宏)
4. 観察記録
 谷津干潟において観察されたホンビノスガイによるセイタカシギへの行動阻害(小川 洋)
5. 資料
 ナマコ類2種の縮小率について(向井 宏)
 シラヒゲウニの摂餌について(向井 宏)
6. 情報
投稿について

創刊にあたって

本誌「わだつみ 海の生き物情報誌」は、サブタイトルに言うように、海の生き物についてのさまざまな情報を集めたpdf雑誌として、本日(2019年1月10日)「海の生き物を守る会」から創刊されました。本誌は、海の生き物についての研究論文・データ・情報・論評・意見・その他さまざまな情報を記録し、報告する雑誌として、いわゆる学術雑誌の堅苦しさや投稿し難さのない雑誌を目指しています。読者は、海の生き物について興味と関心のある一般・学生・研究者を対象にしており、読みやすい雑誌にしたいと考えています。十分なデータの集積や考察のない場合でも、気軽に投稿できる雑誌でありたいと思っています。もちろん内容が今後の海の生き物とその環境についての理解と保護につながることと信じるものであります。多くの方が、愛読していただき、また積極的に投稿していただくことを心から願っています。

表題の「わだつみ」は、ご承知の通り、日本の神話の中の海の神様である「綿津見」から名付けました。一般名詞の「わだつみ」は海の御霊を意味します。私たちの祖先は、山や川、海などの自然を神とみなして畏敬してきました。しかし、近年は自然よりも金を大切にし、次々と私たちの生きる基盤である自然を、目先のお金のために壊してきました。再び海への畏敬の念を取り返すために、そしてそれを守ることを念じて、この名前を付けました。この雑誌が、この名前の願いにかなう存在になり、海の生き物がいつまでも健全な環境と多様性を維持し、私たちが海との関わり合いを通じて心の癒やしを感じられるよう、願っています。

本誌は、現在のところ、実際にどれくらいの人に読まれ、どれくらいの原稿が集まるか、未知のまま出発しました。できるだけ多くに人に利用され、長く続くことを願っています。
ただ、原稿の集まりが悪いと、引き続いて刊行することは不可能になります。ぜひ、多くの人が気軽に海の生き物の情報や研究結果、測定データなどの原稿をお寄せいただき、この雑誌を長続きするものにしていただければ、大変幸いです。

2019年1月10日
海の生き物を守る会 代表 向井 宏

投稿について

  1. 投稿内容については、海の生き物に関する未発表のものに限定する。海の生き物には、海浜植物や海鳥などその生活の一部に海と関係を持つ生物も含みます。
  2. どなたでも投稿できます。ただし、原稿が多すぎてすべてが掲載できない場合は、海の生き物を守る会会員の投稿を優先することがあります。
  3. 原稿の内容は、総説、論文、短報、資料、データ、情報、調査報告、編集者への手紙、写真、その他(紀行文など)とします。
  4. 原稿は日本語とし、(1)タイトル、(2)著者名、(3)著者所属団体もしくは住所、(4)連絡先メールアドレスなど、(5)本文 から構成する。本文には、必要に応じて、まえがき、要約、まとめ、謝辞、引用文献、参考文献などを含めても良い。図、表、写真は、文中に入れ込み、後ろでまとめて掲載しない。説明も同様。(1)~(4)までは、引用される場合を考えて、英文を併記することとする。
  5. 投稿は、できる限りデジタル原稿で編集部へメール添付ファイルとして送付すること。添付で送れないほど大きい容量の場合は、原則として受け付けない。その場合は、原稿を分割する(連載する)など工夫して下さい。また、例外もあるので、編集部と事前に協議すること。
  6. 当面、投稿は無料とし、原稿料もない。
  7. 原稿は原則として審査しない。ただし、編集者が問題があると認めた場合は、著者と話し合いを行い、訂正を求める。
  8. 希望があれば、広告を掲載できる。広告料については、別に定める。
  9. 投稿などの連絡先は、こちらまで。